床に対する熱負荷は、塗り床材の著しい物性低下を招きます。熱による疲労で塗り床材が割れたり剥がれたりすると、躯体コンクリート等に対して腐食性物質が直接影響し、床の寿命を早めます。 ミルクリートマーブルは卓越した耐熱性を有しており、従来の塗り床材では耐えられないヒートショック(温冷の往復熱衝撃)にも耐え、長期に渡って高い環境遮断性を維持します。


  耐薬品性が必要とされる次の様な施設部位に適しています。

 ・ 加熱調理設備を有する施設
  (食品製造・加工工場、学校や病院の給食室、厨房施設等)  
 ・ 蒸気洗浄を頻繁に行う施設

 ・ 熱水、高温の油を多用する施設
 ・ 軸射熱を受ける配管周辺、回転式調理釜の直下やピット
 ・ 熱水を放流する排水溝がある施設
  
 

 
 
 
 
ビカット軟化温度(VST)試験(JIS K 7206準拠)
 
硬化後の塗膜に熱を加えた時に塗膜が軟化する温度を測定・評価しました。ビカット軟化点が高いほど、熱による変形や物性低下が少なく、耐久性に優れている事を示します。
 
試験方法 試験片に対する基準針の侵入深度が1mmに達した時の温度を記録
試験加重 50N
昇温速度 120℃/hr
基準針断面積 1mm2
 
 
注) この試験は、試験体の軟化温度を測定する事により物性を指数化して評価基準とするための手法です。
上記の結果がそのまま試験体の耐久限界温度を示すものではありませんのでご注意ください。
 
継続的に熱負荷を受ける部位での耐久性の目安は概ね次のとおりです。
 
TS :上限45℃前後(温水等)
MF :上限60℃前後(温水等)
MM :上限120℃前後(熱水、蒸気等)
VP :上限90℃前後(熱水、蒸気等)
 
注 意!
上記はあくまで目安であり、実際の使用における耐久性の上限値を保証するものではありません。
上記の目安は、施工時または施工後の下地の状況や熱衝撃の範囲・頻度等により変動する場合があります。
ミルクリートは反応機構にウレタン反応を含むため、熱による変色・退色を完全に抑止することはできません。
 
MF工法は耐熱用途には使用できません。
MM工法は、汎用の塗り床材に比べて卓越した耐熱性を有していますが、長期間にわたり熱が加わると、物性の低下や退色を引き起こす恐れがあります。この様な部位には、熱の輻射や伝導を抑えるための遮熱板などを設けることをお奨めいたします。
Rオプション工法は、中塗り層にMM工法を使用することでMF工法以上の耐熱性を付与することができますが、強い熱負荷・熱衝撃を受ける恐れがある部位にはMM70工法以上の仕様をご検討ください。

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温度による曲げ強度保持率推移
 
エポキシ樹脂の仕様の中でも耐熱性を有するとされるエポキシ樹脂モルタルとMMを比較しました。 耐熱性を有するとされるエポキシ樹脂モルタルでも、60℃を超えた付近で曲げ強度保持率が10%以下 まで低下してしまうのに対し、MMは60%前後を確保しており、ミルクリートは熱による物性低下 が少ない事を表しています。

 
 
 
 

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耐熱水性 曲げ強度保持率
 
ミルクリートMF及びミルクリートMMの試験体を、98℃の熱水に長時間浸漬し熱負荷を与えた後、常温に戻して曲げ強度保持率を測定した結果です。
若干の物性の低下傾向が見られるものの、50日間以上連続して熱水に浸漬した後も、著しい物性低下はありません。
 
 

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浸漬試験(JIS K 7114準拠)
 
モルタルタイプのミルクリートMMは、粗骨材が表面に露出するため、ミルクリートMFに比べて耐薬品性が低い傾向があります。より高い耐薬品性を要求される部位には、ミルクリートMFまたはRオプション工法をご検討ください。
(施工後の使用状況を想定した事前評価試験が可能な場合があります。詳しくは担当営業スタッフへご確認ください。)
 
 

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耐熱衝撃試験
 
試験体を熱水と冷水の間で繰り返し往復させ、塗膜の劣化を観察した結果を示します。耐熱性に優れたMMでは、一般的な条件を上回る熱衝撃が加えられても、機能を損なうほどの劣化や異常は見られません。実際の使用においても、ご期待に応える耐熱性を発揮します。
(ミルクリートは反応機構にウレタン反応を含むため、熱による変色・退色が生じる場合がありますが、必ずしも物性の低下と比例するものではありません。)
 
試 験 体 JIS A 5304「舗装用コンクリート平板」(300mm×300mm×60mm)の表面レイタンス除去後、
中央部にφ50mmの離型紙を貼り、MF、MMを規定量塗布し20℃で7日養生した。
試験方法 90℃熱水⇔乾燥⇔水道水 各15分を1サイクルとし、これを繰り返し行い、塗膜の表面状態や浮き、
剥がれがないか確認した。
 
 

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